ダンガンロンパを遊びました
ダンガンロンパを遊びました
お初にお目にかかります。
昔々、mixiや個人ホームページなんかでゲームのプレイ日記を書いていたことを思い出しました。
今はツイッターとかで手軽に感想を書けたりするのでその時感じたことをそのまま反射でツイートしたりしているわけですが、ネタバレになることは書けないし、長文を連投するのもやや気が引けるわけです。まあふせったーとか使えばいいのですが。
なんかまとめて書き残しておきたいな〜昔そんなん書いてたな〜と思い出してブログを始めました。主にネタバレを書き散らすオタクのブログです。日々のことや旅行などについても書くかもしれません。宜しくお願い致します。
※先日開設したアカウントで投稿していた記事なのですが、Twitter連携ログインにしていたため今後の事を考えて新規に開設しなおしました。よって再投稿となります。すみません。
■ダンガンロンパを遊びました
タイトルに戻ります。
かれこれ10年以上、「いつか遊ぼう」の状態だったゲーム『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』をついにプレイしました。Switch版です。
いやー、発売されてしばらくめちゃくちゃ流行ってたけど流行るの分かるなぁ…という面白さでした。
始める前はキャラクターの癖つよいな…という面にばかり目が行きましたが、シナリオの完成度が高く、音楽や演出もかっこいい。まさにハイスピード推理アクション。操作が下手すぎて序盤永遠に沼ってたけどそれすら楽しかったです。
ダンロンって、発売から数年後にアニメ放送もされたんですよね。当時推してた声優さんが出演していたので見てみたら、そのキャラクターがいきなり最初の処刑対象になって退場してしまい、衝撃のまま見るのをやめてしまいました。今となってはそこでやめておいてよかったです。だって絶対にネタバレ見ないでプレイするべき作品だから。
実は10年以上「いつか遊ぼう」の状態だったゲームを突然遊んだのは、とある実況者さんが実況プレイを始められたからなんですね。
この手のゲームって、実況で見るのも勿論いいのですが、まずは自分で遊ぶ方が楽しいに決まってます。いやほとんどのゲームに当てはまることではありますが、この手のゲームは特に。
というわけで、きっかけをくれた実況者さんには心からの感謝を。完走まで楽しみにしています。
長々と書きましたが以下からはネタバレ感想です。先に述べたとおり、絶対にネタバレを見ないでプレイすべき作品です。万が一このブログに辿り着き、未プレイでこの先プレイする可能性が1ミリでもあるのであればここからは読まないことを強く推奨します。
■生死予想とその答え合わせ
第1章はアニメで見たことがあり、被害者と犯人は覚えていたのでその2名を除いた生死予想の答え合わせ。予想は1章終了時点で行いました。なお最終的に何人生き残るとか被害者と犯人の人数比とかは特に考慮せず予想しているので多分計算は合いません。
ていうかアニメも何年前やねんという感じなのにある程度覚えてるの、よほど衝撃的だったんですね。
【苗木くん 生存】
→○。まあ主人公ですしね。ただ死なないであろうとタカをくくっていたので終盤めちゃくちゃドキドキさせられました。
【霧切さん 生存】
→○。強キャラと見せかけて中盤で退場する可能性もあるなと思いましたが生きててよかったです。
【十神くん 生存】
→○。あのタイプの石田彰は意外と死なない。
【山田 被害者として退場】
→○。ただ思いの外すぐ退場しました。山口勝平だしもう少し長生きすると思ったんですが。
【大和田くん 被害者として退場】
→×。大和田くんみたいなキャラは犯人になりそうに見えて実はならないと予想してたけど普通に犯人でした。
【腐川さん 被害者か犯人で退場…?】
→×。ジェノサイダー出てきた時点で生き残りそうな感じでしたね。
【セレスさん 犯人として退場】
→○。かなり好きなタイプだったので退場するとしたら犯人として退場してほしかった。彼女の処刑ムービーけっこう好きです。
【朝日奈さん 被害者として退場】
→×。まさか生き残るとは思ってなかった。
【石丸くん 犯人として退場】
→×。彼のような質実剛健の優等生タイプほどメンタル崩れると弱そうやな…とワクワクしてたけどあっさりぶん殴られてました。なんか独特なキャラが付いたと思ったら瞬く間に退場してちょっと笑っちゃった。
【大神さん 生存】
→×。えーん。ダメでした。さくらちゃん……すき……
【葉隠くん 被害者か犯人で退場】
→×。まさか生き残るとは思ってなかったその2。
【不二咲ちゃん 被害者として退場】
→○。私にとって誰が死ぬのかわからない状態での最初の被害者だったので悲しかった。あの被害者発見演出こわいですよね。
【江ノ島さん 予想なし】
→唯一実況でネタバレを踏んだキャラ。1章は全部分かってるし〜と自分の記憶を過信していました。アニメで死んでたっけ?なぜか全く覚えてなかったので1章で死ぬとは思わず、実況で見た時めちゃでかい声出して驚いてしまった。生死予想を立てたのが1章終了後なので、彼女は予想無しです。
被害者予想多いな。黒幕及び内通者の予想は立てていません。
■プレイ後の感想ざっくり
ちゃんと推理のできるゲームで面白かったです。なんかもっと勢いだけで持っていくトンデモ推理ゲームみたいなのを想像していたので(※失礼)。
2章以降、捜査パートだけでは犯人確定できるほどの証拠は集められないわけですが、それでも充分推理はできるので、弁論準備の画面である程度自分なりに考えをまとめて学級裁判を始める、という時間が好きでした。
個人的にインパクトがあったのは2章、あと5章かな。
2章、不二咲ちゃんの死体発見シーンはかなりショックでした。中の人が中の人なんで性別に関しては予想がついてて、それだけに女子更衣室で見つかったのが犯人の気遣い…というのもおかしいけど、人の心みたいなのを感じられて辛かった。
証拠は揃ってないけど犯人大和田くんかな?とは思っていて、でも動機が分からなかったので十神がいらんことしたとき普通に混乱しました。なんなら裁判で人物指名するとき一度十神指名したし。
2章を進めるうちに大和田くんのこと結構好きになってたし、不二咲ちゃんのことを気にかけてるような雰囲気もあったので、いっそ十神が犯人であってほしかった。それならどれほど気が楽だったことか……
全編通して個人的にいちばん辛い裁判でした。
でも動機がすごく納得いくもので、不二咲ちゃんの強さと自分の弱さをちゃんと認識して、己の弱さを克服できなかったと自覚しながら退場するのはすごく良かったです。シナリオとキャラクターが丁寧に作られているのを感じました。
5章では裁判時に自分だけが知っている霧切さんの嘘を指摘するか黙っているかが問われます。ここかなり悩みました。
霧切さんを信じて黙る選択をしたわけですが、正解ならおしおき前に何らかの介入(主に霧切さん)により回避できるかな?と思ってたのでほんとに処刑ムービー入って本当にドキドキしました。というかバッドエンド引いたと思っちゃった。アルターエゴがまさか残ってるとは……感情ジェットコースターにされたわ。いい演出でした。霧切さんには見捨てられてたけど…
ここで霧切さんの嘘を指摘しないことによってバッドのムービーとスチルを回収し損ねることになりますが、個人的には最初から正しい選択肢(苗木くん処刑ムービー)を選べて良かった。あのドキドキハラハラは初見じゃなきゃ味わえなかったなと。そのあと霧切さんが助けに来てくれたときはもう完全に霧切堕ちしました。一度見捨てられてるけど…
あと、霧切さんが処刑された世界線ではアルターエゴの介入がなくそのまま死んでしまうけど、苗木くんが処刑される世界線ではアルターエゴが助けに来てくれるっていう差があるんですよね。
これは前者の世界線ではアルターエゴがそもそも残っておらず、後者の世界線でのみアルターエゴが僅かに残っている、苗木くんの「超高校級の幸運」が引き寄せたものってことなのかな……とクリア後にバッドエンドのムービーを回収してひとり感動に浸っていますが個人的な解釈なので全然違うかもしれません。
各章の事件のトリックについては、一部やや疑問が残るものの全体的に整合性が取れているので捜査パートを進めるのも楽しかったです。
1章であれだけ証拠品の処分が困難という念押しをしていたのに、2章の大和田くん(スポーツバッグとジャージ)とか、あと忘れちゃったけど1、2回ほど、「証拠を処分した」の一言で片付けられてしまった箇所があったのは少し疑問でした。
まあたまたまそのときの掃除当番がテキトーだったから見逃したとか、たまたま犯人が掃除当番だったとか、考えられることはあるんですけどね。
トリックそのものについてはけっこう綱渡りなものがあるというか、タイミングによっては誰かに見られたりして破綻しそうなものもあるように思いますが、これはそもそも僅か数日の間に殺害計画を立てて実行しなければならない(しかも超高校級とはいえ素人の高校生が)という面を考えれば分からなくはないな、と納得しています。推理モノに強くなくてもきちんと推理できて筋の通ってるトリックなので、楽しんで推理できました。
戦刃むくろの登場は、16人目の存在を仄めかされてはいたものの唐突な登場だな…別に思い入れ無いし…と最初はちょっと冷めて見ていたんですが、全然唐突じゃなかった。めっちゃ会話してたしプレゼントもあげたわ。むしろ出会ってなかったのは江ノ島盾子のほうだったという。1章から丁寧に伏線を張って、江ノ島盾子・戦刃むくろの両人とプレイヤーをうまく繋げる素晴らしい展開だったと思います。
それにしても人格が不安定なキャラ多いな、このゲーム。笑
■最終章の話
最後の裁判、アツかったですね。
苗木くんが"悪いのは黒幕"というスタンスを終始貫き、仲間を信じ続けてきたのをプレイヤーは一番知っているんですよ。それが「超高校級の希望」となって絶望に呑み込まれそうな仲間を希望の弾丸で論破していくの、いままで繰り返してきたバトルシステムを上手く使った激アツエモ演出でした。
なんてことないバトルシステムが最後に意味を持つの、好きなんですよね…。FF7CCのラストとかね(これもSwitchで出ましたね。またやらないとなぁ)。
江ノ島さんは徹底的に悪人ですが、おしおきムービーでモノクマを抱き抱えて手を振る江ノ島さんは可愛かったな…。苗木くんが一貫して「善」だったのに対し、江ノ島さんは一貫して「悪」だったのは潔くて好きです。ていうか多分江ノ島さんみたいなキャラが好きなんだと思います。めちゃくちゃ悪人だけどね。
■写真の話
本編中、苗木くんが数枚の写真を発見します。学園生活を満喫している仲間たちの写真ですね。そのほかにも、モノクマが仲間割れの動機として配った写真なんかもあります。
真相についてはぼんやりとですが予想を立てていたことがあって。
学園の外は何らかの理由(環境汚染、核戦争など?)により住めなくなり、学園ごと隔離されている…なんなら学園外は宇宙空間かもとすら思っていました(多分OPのおしおきムービーの影響)。プレイヤーが見ている苗木くんたちには元の人物がオリジナルとして存在しており、その才能を保存するためのいわばクローンまたはレプリカで、学園外の環境が落ち着くまで保護されているのかな、とか。ベタですね。その過程でデスゲームが発生してしまった、みたいな流れなのかな?と予想していたので、あの写真はオリジナルの苗木くんたちの写真なのかなと思ったりしていました。ベタですね。
実際のところ、前半はわりといい線行ってました。でもそれはどうでも良くて。
苗木くんたちはちゃんと本人であり、あの写真も本人たちが実際に過ごした、紛うことなき本物でした。本編中で苗木くんたちが予想していた合成写真でもなかった。ちょっと泣きそうになりました。悲惨すぎるよぉ……
なんだこいつら仲良かったんじゃん、とか、戦刃むくろも本当に一緒に過ごしたクラスメイトだったんだな、とか。ごく普通に(一部普通ではありませんが)学園生活を送っていた彼らが、全くの他人として出会わされ、殺し合うことになってしまった悲惨さを引き立たせる要素として「写真」の存在が絶妙でした。
写真といえば、苗木くんが捜査中に見つける写真だったかな?セレスさんが山田を恥ずかしそうに怒ってるみたいな顔で捕まえてて、山田がクッソ楽しそうにしてる写真。セレスさんって山田を素手で触れるんですね。
3章で山田が死の間際、「思い出した」「やすひろ」って言い残したのがちょっと引っ掛かってたというか、いきなりセレスの本名言うのがいかにも証拠用って感じだなーと思ってたんですけど……そうじゃないですよね。
普通に学園生活を送っていた頃は、きっと山田はセレスさんのことも「安広多恵子殿」って呼んでたんですよね。本名で呼んで怒られたり、あの写真の風景みたいにこっそり隠し撮りしたりして怒られたり、ギャーギャーやってたんでしょう。いや仲良しじゃん…………
ダンガンロンパって"刺さる"ポイントがたくさんあるので印象深いシーンもたくさんあるんですが、私にはこの「写真」がグッサグサに刺さりました。そのまま仲良く過ごせたら良かったのにね……。
■さいごに
長々と書いたわりにまとまりがありませんが、書きたいことは書けたのでよしとします。
ネタバレは避けられませんが全てを追って書いたわけではなく、またアクションパートは言葉で説明し難い楽しさがあるので、もし未プレイでこんな辺境のブログをここまで読んでくださった方がいらっしゃったらぜひ実際にプレイしてみてください。まだ間に合う。続編もあるしね。
とりあえず続編『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』までは購入済みなので続けてプレイします。そちらもプレイ日記は残したいですね。
それでは、ここまでお読みいただき有難うございました。